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Gemini CLIアプリイメージを利用する

Gemini CLIは、Googleが開発したコマンドライン上で動作する、エージェント型AIコーディングツールです。
英語や日本語を含む様々な自然言語での指示に基づいて、コードの生成、修正、テスト実行、デバッグ、サーバー操作、開発作業を自律的に支援します。
有料APIでの利用だけでなく、Googleアカウントを持っているユーザの無料利用枠があり、手軽にAIエージェントを利用できます。

本アプリイメージを利用し、VPS上でGemini CLIを稼働させることで、企業の既存ネットワークやシステム構成に一切干渉せず、他の環境と切り離した状態でAIツールを利用できます。
情報セキュリティポリシーの制約により、生成AIツール導入が難しい環境でも、社内ルールに準拠した形で安全に導入・活用が可能です。
他のシステムに影響を与えない専用環境をすぐに用意できるため、安全性と柔軟性を両立したAI開発支援環境を短期間で構築できます。

特徴 説明
無料 Googleアカウントの無料利用枠があり、手軽に利用可能です。
コマンドラインインターフェース (CLI) 開発者が普段使用するターミナルやシェルから直接操作できます。
自律型エージェント 単純な指示だけでなく、複雑なタスクに対しても自身で計画を立て、実行し、必要に応じて修正しながら処理を進めます。
コードの生成と修正 自然言語での指示に基づいて、新しいコードを記述したり、既存のコードを改変できます。
テストとデバッグ 生成または修正したコードのテストを実行し、エラーやバグを発見した場合は、その原因を特定して修正を試みます。
活用例 内容
新規機能開発 自然言語で新しい機能の要件を伝えるだけで、Gemini CLIが関連ファイルのコードを自動生成します。
バグ修正 エラーレポートやデバッグログを基に、問題のある箇所を特定し、適切な修正案を提案・適用して、バグを迅速に解決します。
リファクタリング 開発中のコードを分析し、潜在的な問題点や改善点を指摘することで、品質の高いコード開発が可能です。

利用可能プランについて

本イメージはメモリ4GB以上のプランで利用可能です。

XServer VPSをご利用中の方

利用中のサーバーにGemini CLIをインストールしたい場合、「OS再インストール」をご参照の上、インストールを行ってください。

1.「追加申し込み」をクリック

XServerアカウントへログインし、「追加申し込み」をクリックしてください。

追加申し込み

2.Gemini CLIをインストール

「イメージタイプ」における「アプリケーション」タブより「Gemini CLI」をクリックしてください。

Gemini CLIをインストール

お申し込み・お支払いを完了することでサーバーへ自動でインストールされます。

アプリケーションが選択できない場合

Gemini CLIイメージはメモリ2GBのプランではご利用いただけませんので、4GB以上をお申込みください。

Gemini CLIの利用にあたって、特定のポートの開放は必須ではありませんが、使用する機能に応じて任意でポートを開放してください。

VPSパネルの「パケットフィルター設定」画面から「ONにする(推奨)」にチェックを入れ、該当のポートを許可するルールを追加してください。

任意ポート

用途 ポート番号 目的
SSH TCP 22 Tera TermなどのSSHクライアントを使ってサーバーに接続する場合。
ご利用の構成や機能に応じて必要なポートのみ開放してください。
使用していない機能に関連するポートは、セキュリティ上の観点から開放しないことを推奨します。

パケットフィルターの設定は下記マニュアルからご確認ください。
パケットフィルターの設定について

Gemini CLIを利用するには事前準備として、以下のいずれかが必要です。

※認証方法については後述の「4.Gemini CLIセットアップ手順」で解説しています。

認証方法 事前準備
Login with Google(個人アカウント) あらかじめGoogleアカウントを作成してください。
Gemini API Key(AI Studio) AI Studioのサイトでアカウントを作成し、APIキーを取得してください。
Vertex AI Google Cloud Platformのサイトでアカウントを作成し、APIキーを取得してください。

Gemini CLIを利用するには以下の3種類の認証方式のうち、いずれかの方式で認証する必要があります。

認証方法 内容
Login with Google(個人アカウント) Googleアカウントを持っている場合は、毎分60回リクエスト、1日あたり1,000 回のリクエストが無料利用できます。
Gemini API Key(AI Studio) APIキーによる従量課金契約したアカウントの認証になります。
環境変数にGoogle AI Studio の API キーを指定して認証できます。
Vertex AI APIキーによる従量課金契約したアカウントの認証になります。
環境変数にGCPのプロジェクト ID やリージョンを指定して認証できます。

本手順では、Gemini CLI利用の際のアカウント認証について解説します。
各認証方式より選択して認証を行ってください。

VPSに「SSH」、または「コンソール」からログイン後、下記のコマンドを実行してください。

gemini

初回実行時のみ、カーソルの背景色の選択画面が表示されます。
任意の番号を選択して「Enter」を押してください。

カーソルの背景色の選択画面

「Login with Google」を選択し、「Enter」を押してください。

「Login with Google」を選択

下記のように元のプロンプトに戻ります。

元のプロンプト

下記のコマンドを実行してください。

gemini

画面下に表示されている、赤枠で囲まれているURLをコピーしてください。

赤枠で囲まれているURLをコピー

先ほどコピーしたURLを、Webブラウザに張り付けてURL先にアクセスしてください。

URL先にアクセス

アカウントの選択画面が表示されるので、使用するアカウントをクリックします。

使用するアカウントをクリック

「ログイン」をクリックします。

「ログイン」をクリック

認証コードが表示されます。
「Copy」を押してください。

「Copy」をクリック

サーバーの画面に戻り、画面上の「Enter the authorization code: 」の部分に先ほどコピーした認証コードを張り付けて「Enter」を押してください。

コピーしたURLを張り付け

下記画面に移り、Gemini CLIが利用可能になります。

Gemini CLIが利用可能に

AI Studioのサイトに登録済みのアカウントでログインし、あらかじめ利用するAPIキーをコピーしてください。

VPSに「SSH」、または「コンソール」からログイン後、下記のコマンドを実行してください。

export GEMINI_API_KEY="YOUR_GEMINI_API_KEY"

※「YOUR_GEMINI_API_KEY」の部分は事前にコピーしたAPIキーを入力してください。

もしくは、初回のみ以下のコマンドを実行すると、ログアウト後もAPIキーを設定する必要はなくなります。

echo 'export GEMINI_API_KEY="YOUR_GEMINI_API_KEY"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc

以下のコマンドを実行してください。

gemini

初回実行時のみ、カーソルの背景色の選択画面が表示されます。
任意の番号を選択して「Enter」を押してください。

カーソルの背景色の選択画面

「Use Gemini API Key」を選択し「Enter」を押してください。

「Use Gemini API Key」を選択

認証中画面に遷移します。

認証中画面

以下の様にGemini CLIのプロンプトが表示されたら認証成功です。

認証成功

「Ctrl + C」を2回押すとGemini CLIのプロンプトを抜けて、元のプロンプトに戻ります。

※まれに認証中の状態から進まない場合があります。その際は「Ctrl + C」を2回押し、元のプロンプトに戻り、もう一度geminiコマンドを実行すると正常に動作します。

Google Cloud Platformのサイトに登録済みのアカウントでログインし、あらかじめ利用するAPIキーをコピーしてください。

VPSに「SSH」、または「コンソール」からログイン後、下記のコマンドを実行してください。

export GOOGLE_API_KEY="YOUR_GOOGLE_API_KEY"

※「YOUR_GOOGLE_API_KEY」の部分は事前にコピーしたAPIキーを入力してください。

もしくは、初回のみ以下のコマンドを実行すると、ログアウト後もAPIキーを設定する必要はなくなります。

echo 'export GOOGLE_API_KEY="YOUR_GOOGLE_API_KEY"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc

以下のコマンドを実行してください。

gemini

初回実行時のみ、カーソルの背景色の選択画面が表示されます。
任意の番号を選択して「Enter」を押してください。

カーソルの背景色の選択画面

「Vertex AI」を選択し「Enter」を押してください。

「Vertex AI」を選択

認証中画面に遷移します。

認証中画面

以下の様にGemini CLIのプロンプトが表示されたら認証成功です。

認証成功

「Ctrl + C」を2回押すとGemini CLIのプロンプトを抜けて、元のプロンプトに戻ります。

※まれに認証中の状態から進まない場合があります。その際は「Ctrl + C」を2回押し、元のプロンプトに戻り、もう一度geminiコマンドを実行すると正常に動作します。

簡単な利用例として、プログラムを作成する指示を日本語で与えた時の動作についてご紹介します。

Gemini CLIを利用する際はプロジェクトごとにディレクトリを作成し、そのディレクトリに移動してからgeminiコマンドを実行することを推奨します。

geminiコマンドを実行すると下記の画面が表示されます。

gemini

geminiコマンドを実行

命令を入力し、「Enter」を押してください。
本マニュアルでは日本語で命令を入力しています。

※英語でも日本語でも動作します。

命令を入力し、「Enter」

表示されたコードで問題ないことを確認し、「Yes, allow always」を選択後、「Enter」を押してください。

「Yes, allow always」を選択

表示されたコマンドでビルドを行うことを確認し、「1. Yes, allow once」を選択後、「Enter」を押してください。

「1. Yes, allow once」を選択

「Ctrl + C」を2回押してください。Gemini CLIのプロンプトを抜け、元のプロンプトに戻ります。

「Ctrl + C」を2回押す

ソースコードとバイナリが確認できます。

ソースコードとバイナリが表示

バイナリを実行すると、乱数を第一引数個出力する、目的通りのプログラムが実行されます。

目的通りのプログラムが実行

1.コマンド実行

VPSに「SSH」、または「コンソール」からログイン後、下記のコマンドを実行してください。

npm install -g @google/gemini-cli

2.アップデート完了

下記のような画面が表示され、プロンプトが返ってきたらアップデートは完了です。

root@host:/projects/# npm install -g @google/gemini-cli
changed 432 packages in 13s
123 packages are looking for funding
  run `npm fund` for details