Ghostアプリイメージを利用する

1.Ghostについて

1-1.Ghostとは

Ghostは、ブログサイトやメディアサイト向けに特化した、オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)です。
Webサイト構築、コンテンツ公開、ニュースレター配信、会員向け有料コンテンツ配信などのツールが利用できます。

1-2.特徴

特徴	説明
メンバーシップ機能	メンバー登録や有料サブスクリプションを標準機能としてサポートしています。
カスタムサイト構造	ニーズに合わせてサイト構造を柔軟にカスタマイズでき、多言語サイトにも対応可能です。
役割と権限	複数人の管理者でサイトを管理でき、ユーザーごとに権限を割り当てられます。
カスタムテーマ	テーママーケットプレイスからテーマをインストールできます。

1-3.活用例

活用例	説明
会員向けコンテンツ配信	会員登録や課金状況の管理ができ、特典ページへのアクセスを制御することができます。
検索エンジン最適化	SEO最適化機能が含まれており、テーマを変更してもSEOを維持しやすくなっています。

2.Ghostアプリイメージインストール手順

XServer VPSをご利用中の方

利用中のサーバーにGhostをインストールしたい場合、「OS再インストール」をご参照の上、インストールを行ってください。

1.「追加申し込み」をクリック

XServerアカウントへログインし、「追加申し込み」をクリックしてください。

追加申し込み

2.Ghostをインストール

「イメージタイプ」における「アプリケーション」タブより「Ghost」をクリックしてください。

Ghostをインストール

お申し込み・お支払いを完了することでサーバーへ自動でインストールされます。

3.事前準備

3-1.パケットフィルターの設定

Ghostを利用するには、使用する機能に応じて、以下のポートを開放する必要があります。
必須ポートについては必ず開放し、任意ポートについては必要に応じて設定してください。

VPSパネルの「パケットフィルター設定」画面から「ONにする（推奨）」にチェックを入れ、該当のポートを許可するルールを追加してください。

必須ポート

用途	ポート番号	目的
HTTP	TCP 80	Webブラウザにて非暗号化通信でアクセスするため。 ※Let's EncryptでSSL/TLSを設定する場合、SSL証明書の取得・更新に使用します
HTTPS	TCP 443	Webブラウザにて暗号化通信でアクセスするため。

任意ポート

用途	ポート番号	目的
SSH	TCP 22	Tera TermなどのSSHクライアントを使ってサーバーに接続する場合。

ご利用の構成や機能に応じて必要なポートのみ開放してください。
使用していない機能に関連するポートは、セキュリティ上の観点から開放しないことを推奨します。

パケットフィルターの設定は下記マニュアルからご確認ください。
パケットフィルターの設定について

3-2.ドメインの準備

Ghostは、Webブラウザを通じたアクセスが前提となるため、SSL/TLSによる暗号化通信（HTTPS）の利用を推奨します。

「XServerのサブドメイン」を使用する場合、選択したVPSのIPアドレスが、自動的に「Aレコード」に設定されます。
独自のドメインを使用する場合、DNSの「Aレコード」にVPSのIPアドレスを設定してください。

4.Ghostセットアップ手順

1.コマンドを実行

VPSに「SSH」、または「コンソール」からログイン後、下記のコマンドを実行してください。

bash setup.sh <ドメイン> <メールアドレス>

※「<ドメイン>」には「3-2.ドメインの準備」で準備したものを利用してください。

※「<ドメイン>」の前後には半角スペースを入力してください。

2.セットアップ完了

下記のような画面が表示され、プロンプトが返ってきたらセットアップは完了です。

セットアップ完了

3.アカウント設定

Webブラウザから「https://[設定したドメイン]/ghost/」にアクセスするとアカウント設定画面が表示されるので、情報を入力して「Create account & start publishing →」をクリックします。

アカウント設定

アカウント作成が完了するとサイトの管理画面が表示されます。

管理画面

5.アップデート

1.コマンド実行

VPSに「SSH」、または「コンソール」からログイン後、下記のコマンドを一行ずつ実行してください。

cd /var/www/<ドメイン名>
sudo -u ghostcms ghost update

2.アップデート完了

以下のような表示とプロンプトが返ってきたらアップデートは完了です。

アップデート完了

すでに最新バージョンの場合は、「All up to date!」と表示されてプロンプトが返ってきます。

6.Ghost-CLIコマンド

Ghostは専用のコマンドラインツールで管理を行うことができます。

稼働中の Ghost 一覧表示

sudo -u ghostcms ghost ls

インストールディレクトリへ移動（基本操作の前に必須）

Ghost の各種操作コマンドは、インストールディレクトリ内で実行する必要があります。

cd /var/www/<ドメイン名>

基本操作一覧（すべてインストールディレクトリ内で実行）

操作内容	コマンド
ステータス確認	`sudo -u ghostcms ghost status`
起動	`sudo -u ghostcms ghost start`
停止	`sudo -u ghostcms ghost stop`
再起動	`sudo -u ghostcms ghost restart`
ログ表示	`sudo -u ghostcms ghost log`

7.その他詳細情報

Ghostの設定方法などの詳細についてはGhost Developer Docsからご確認ください。

その他の詳細についてはGhost公式ガイドからご確認ください。